Akamaiとは?企業サイト運営者が知るべきCDN・セキュリティサービスのすべて

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by
Taichi Kanemoto
July 31, 2025
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3 minute read

「Webサイトの表示速度が遅い」

「海外からのアクセスが不安定になりがち」

「サイバー攻撃のリスクが高まっている」

このような課題に直面している企業サイト運営者は少なくありません。しかし、Webサイトは正しく運用しなければ企業価値にも大きく影響するため、早急な問題解決が必要です。

本記事では、上記のような課題を包括的に解決する「Akamai」の特徴や導入方法を詳しく解説します。最適なWebパフォーマンスを実現するための第一歩として、ぜひ参考にしてください。

CDNの導入を検討されている方は、ぜひ画像最適化に特化したImgixもご検討ください。日本経済新聞や一休.comなどでもご活用いただき、ページ読み込み速度アップに貢献しています。

またImgixは、他CDNと併用されるケースもあります。jsやcssの配信を他CDNで行い、画像や動画の配信はImgixで行うというような実装です。詳細はぜひお問い合わせください。

Akamaiとは

Akamai Technologies(アカマイ・テクノロジーズ)は、1998年にアメリカで創業された企業です。インターネット上のコンテンツ配信とセキュリティを担っています。

創業以来、Akamaiは世界規模のCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)構築と運用を通じて、Webサイトのパフォーマンス向上を目指してきました。

近年ではサイバー攻撃への防御機能にも注力し、DDoS攻撃や不正アクセスへの対応においても業界をリードしています。現在、Akamaiのインフラは130以上の国、700以上の都市、4,000以上の拠点に展開され、世界中の企業や政府機関に選ばれる信頼ブランドへと成長しています。

Akamaiが解決する企業の課題と解決策

Akamaiが解決する企業の課題と解決策は、主に以下のとおりです。

  • パフォーマンスの課題
  • セキュリティの課題
  • 運用コストの課題

それぞれについて解説します。

パフォーマンスの課題

企業サイトにおける深刻な課題の一つが表示速度です。特に、画像・動画を多用するECサイトやWebサイトでは、ページの読み込み時間が3秒を超えると、直帰率が大幅に増加するといわれています。

また、海外ユーザー向けにサービスを展開する場合、物理的距離によるレイテンシの差が体感速度に大きく影響するでしょう。

AkamaiのCDNは、ユーザーの近くにあるエッジサーバーからコンテンツを配信することで、こうした課題を解消します。さらに、トラフィックの急増時にも負荷分散による安定したサービス提供が可能となり、サーバーダウンのリスクも大幅に低減されます。

セキュリティの課題

サイバー攻撃の巧妙化により、Webサイトの脆弱性を突いた攻撃や大規模なDDoS攻撃が日々進化しています。特に個人情報や決済情報を扱う企業にとって、セキュリティ対策の強化は急務の課題です。

Akamaiは、WAFやDDoS対策プラットフォーム「Prolexic」、悪質ボットの検出と排除を担う「Bot Manager」など、多層的な防御機能を提供しています。これにより、未知の脅威にも迅速に対応でき、継続的なセキュリティレベルの維持を実現しています。

運用コストの課題

大規模なWebサイトを運用する企業にとって、サーバーの維持管理やインフラの拡張には多大なコストと人材が必要です。Akamaiは、クラウドベースの分散型インフラを提供することで自社サーバーへの依存を軽減し、運用コストの削減を可能にします。

また、トラフィックの最適配信によりリソースの無駄を省き、スケーラビリティを確保しています。Akamaiを導入すると、限られた人材・運用体制でも十分に対応可能な構成を実現できるでしょう。特に中規模企業にとっては、専任のインフラエンジニアを雇用するよりもコスト効率が良く、既存の開発チームでも十分に運用できる点が大きなメリットです。

つまり、Akamaiはこれらすべての課題に対して包括的なソリューションを提供することで、企業のデジタル戦略を支援しているといえます。

CDNの仕組みとAkamaiの優位性

CDN(Content Delivery Network)は、コンテンツをユーザーに迅速に届けるための分散型ネットワークです。

通常、Webサーバーは一カ所に集中して設置されていますが、CDNは世界各地にエッジサーバーを配置し、ユーザーの地理的な位置に応じて最適なルートからデータを配信します。

これにより、物理的な距離に起因するレイテンシを最小限に抑え、どの地域のユーザーに対しても均一なパフォーマンスを実現できます。

AkamaiのCDNは、この仕組みを徹底的に最適化し、グローバル規模で最高水準のパフォーマンスと可用性を提供しているのが特徴です。さらに、各国の通信事業者と直接接続されていることで、ネットワーク混雑時でも安定した配信が可能です。

国内外問わず、多くの企業がAkamaiのCDNを導入する理由は、この卓越したスピードと信頼性にあります。

CDNの詳細は、下記記事もご参照ください。

CDNとは?仕組み・メリット・費用・おすすめサービスを紹介

CDNによる具体的なメリット

CDNの導入によるメリットは、主に以下の3つです。

  1. 表示速度の向上
  2. サーバー負荷の軽減
  3. 可用性の向上

それぞれについて解説します。

1. 表示速度の向上

AkamaiのCDNは、ユーザーの近くにあるエッジサーバーからコンテンツを配信することで、通信距離とレイテンシを最小限に抑えられます。特に、画像や動画といった大容量コンテンツの配信において、読み込み時間を大幅に短縮することが可能です。

実際、多くの企業で表示速度向上が報告されており、SEOやUX改善にも直結しています。また、表示速度の改善は直帰率の低下やコンバージョン率の向上にもつながり、ECサイトやメディアサイトの収益にも大きく貢献します。

さらに、Googleが重視するCore Web Vitals指標への対策としても、CDN活用は非常に有効です。

2. サーバー負荷の軽減

CDNの導入により、オリジンサーバーへのアクセスが最小限に抑えられます。Akamaiのネットワークでは、多くのリクエストがキャッシュから配信され、オリジンサーバーの負荷を大幅に軽減できます。

これにより、ハードウェアの拡張や高価なサーバーリソースへの依存を減らし、トラフィック急増時でも安定した運用が可能です。

セールやキャンペーンなどで急激なアクセスが見込まれるタイミングでもCDNが緩衝役となり、サーバーの性能低下やダウンを防ぎます。運用コストの最適化にも寄与し、長期的なインフラ戦略にも好影響をもたらすでしょう。

3. 可用性の向上

Akamaiは、ネットワーク内で複数のサーバーがコンテンツを保持しています。そのため、特定のサーバーで障害が発生しても、他のサーバーが即座に対応し、サービスの継続が可能です。

Akamaiは、ビジネス継続性の観点でも非常に信頼性の高いプラットフォームです。エンタープライズ向けサービスでは高可用性SLAを提供し、安定したサービス継続を実現しています。

さらに、異常発生時にはトラフィックの自動切り替えが行われ、ユーザー側にはほとんど影響が出ない設計となっています。災害時やネットワーク障害時にも強く、グローバルにサービスを展開する企業にとっては不可欠なインフラといえるでしょう。

Akamaiエッジネットワークの規模と優位性

Akamaiが他のCDNプロバイダーと一線を画す大きな理由は、その圧倒的なネットワーク規模にあります。世界130カ国以上の国、700以上の都市、4,000以上の拠点に展開されたエッジサーバー群は、常時300Tbps以上のグローバルネットワークキャパシティを有しています。

このような広範なネットワークにより、ユーザーとの物理的距離を限界まで短縮し、あらゆる国・地域において同等の速度と品質を提供しているのが大きな魅力です。

さらに、各地域の通信事業者と緊密に連携することで、ローカル回線の混雑にも強く、常に最適なパフォーマンスを引き出せるのが強みです。

Akamaiの主要サービス

ここからは、Akamaiの主要サービスについて解説します。それぞれの内容を参考に、自社に最適なサービスを選びましょう。

1.コンテンツ・デリバリー・ソリューション(CDN)

AkamaiのCDNサービスは、単なるキャッシュ配信にとどまらず、リアルタイムな最適化機能やトラフィック分散機能を備えています。

代表的なサービスである「Image & Video Manager」は、画像・動画コンテンツをデバイスやネットワーク環境に応じて最適なフォーマットに変換し、高速かつ効率的な配信を実現します。

もう一つの注目機能が「Global Traffic Management」です。これはDNSベースのトラフィックコントロール技術で、アクセス元の地理情報やサーバーの状態をリアルタイムで判断し、最適なサーバーへとユーザーを誘導する機能です。

これにより、突発的なアクセス集中やネットワーク障害時でも、ユーザーへのサービス提供が途切れることなく継続できます。

Akamai CDN - コンテンツ・デリバリー・ネットワーク・ソリューション

2. セキュリティソリューション

Akamaiは、世界でも屈指の包括的なWebセキュリティソリューションを提供しています。例えば「Prolexic」はDDoS攻撃の検知と無害化に特化しており、トラフィックの異常を瞬時に検知し、攻撃をAkamaiのネットワーク上で吸収・遮断する仕組みです。

また「Bot Manager」は、サイトにアクセスするボットの挙動を分析し、有害なスクリプトやスクレイピングボットだけを的確にブロックします。一方で、Googleなどの検索エンジンボットは正しく許可されるように調整されているのが特徴です。

このように、Akamaiはただ遮断するのではなく、入念な制御を通じて正当なトラフィックを守りながら、悪意あるアクセスのみを排除します。

サイバーセキュリティ & ネットワークセキュリティソリューション | Akamai

3. クラウドコンピューティング

Akamaiは近年、クラウドコンピューティング領域にも進出し、サーバーやストレージ、ネットワークといったインフラをクラウド経由で提供しています。これにより、企業は物理サーバーの設置や運用にかかる手間を省き、より柔軟な開発環境を構築できます。

特に、Akamaiのクラウドはエッジコンピューティングと密接に連携しており、ユーザーの近くで処理を行うことで、低遅延かつ高速なレスポンスを実現することが可能です。

また、マイクロサービスアーキテクチャやAPIベースの開発環境との親和性も高く、次世代のアプリケーション開発にも対応可能です。さらに、セキュリティ対策も標準で組み込まれており、安全なクラウド基盤としての信頼性も確保されています。

クラウドコンピューティング | Akamai

Akamaiサービスを導入する手順

Akamaiのサービスを導入する手順は、以下のとおりです。

  1. 現状分析
  2. 要件定義
  3. 技術検討
  4. 初期設定
  5. テスト・検証
  6. 本格運用開始
  7. 最適化・チューニング

それぞれについて解説します。

1. 現状分析

Akamai導入に先立ち、自社サイトの現状把握は不可欠です。具体的な課題には、読み込み速度や地域別のパフォーマンス、サーバー負荷状況、セキュリティリスクなどが挙げられます。

最初に現状分析を行うことにより、サービス導入によって解決したい課題が明確になり、後の工程がスムーズに進行します。さらに、アクセスログやGoogle Analytics、PageSpeed Insightsなどのツールを活用すれば、数値に基づいた客観的な評価が可能です。

これにより、導入後の効果測定もしやすくなり、経営層への提案やレポーティングにも説得力を持たせることができます。つまり、現状分析は単なる準備ではなく、成功への第一歩です。

2. 要件定義

次に、導入目的を明確に設定しましょう。例えば「海外ユーザーの速度改善」「DDoS対策の強化」など、目的に応じてAkamaiのなかから適切なソリューションを選定します。

また、期待される効果を数値で示すことにより、投資対効果(ROI)の見通しを立てられます。例えば「ページ表示速度を2秒以内に短縮」「月間セッション数を15%向上」といったKPIを設定することで、導入後の成果を具体的に測定できます。

目的と効果が可視化されていれば、関係部署や経営層との合意形成もスムーズになり、プロジェクト推進の確度が高まるでしょう。

3. 技術検討

Akamaiのサービスを導入する際は、既存のシステムとの互換性確認も欠かせません。使用中のCMSやWebアプリケーションが、Akamaiとスムーズに統合できるかを検討しましょう。

必要があれば、API連携やキャッシュルールのカスタマイズも視野に入れます。特にSSL証明書の取り扱いや、DNSの切り替えに関しては慎重な設計が求められます。

加えて、JavaScriptやAjax通信、非同期処理が多用されているサイトでは、キャッシュの設定による副作用も確認しておかなければいけません。

また、ファイアウォールやCDN以外のセキュリティ製品との干渉がないか、ログ収集基盤や監視ツールとの連携状況も事前にチェックしましょう。これにより、本番稼働後に想定外のトラブルを防ぐことができます。

導入前に全体構成図や通信フローを整理しておくことが、後工程の円滑な進行につながります。

4. 初期設定

次に、Akamaiの初期設定を実施しましょう。まず、Akamaiのポータルサイトにアクセスしてアカウントを作成します。その後、管理者用のログイン情報が発行され、「Control Center」と呼ばれる管理画面にログインできます。

アカウント作成後、Akamai上でドメインやプロパティを設定し、SSL証明書を適用しましょう。

また、キャッシュポリシーやルールもこの段階で構築します。例えば、画像は30日間キャッシュ、HTMLは5分間キャッシュといったように、コンテンツの性質に応じて最適なルールを策定します。

5. テスト・検証

ステージング環境での動作検証は導入成功の鍵です。パフォーマンスの改善度合いやセキュリティルールの有効性、各種端末での表示テストなどを行い、想定通りの動作ができるかどうかを確認します。

また、エラーが発生した場合はロールバックプランも用意しておくと安心です。加えて、検証段階では開発・運用・セキュリティの各担当者が連携し、トラブル発生時の対応フローを事前に確認しておくことも重要です。

A/Bテストなどを通じて本番環境との差異を把握することで、リスクの最小化と本番移行の精度向上にもつながります。さらに、アクセス集中時の挙動やキャッシュの有効性、WAF(Web Application Firewall)などのセキュリティ機能のログ出力状況もこの段階で確認しておくべきポイントです。

ユーザー体験を損なわないためにも、表示速度やインタラクションの確認は実機・実ブラウザでのテストを推奨します。全体としてステージングでの徹底検証が、信頼性ある本番環境構築への土台となるでしょう。

6. 本格運用開始

準備が整ったら、DNSを切り替えて本番運用に移行します。初期段階ではトラフィックを綿密に監視し、ログやレポートをもとに問題がないかを確認しましょう。

特にトラフィックのピーク時間帯や多端末からの同時アクセスなど、ストレステストの観点も重要です。加えて、本番稼働後はシステム全体の応答速度やキャッシュヒット率、エラー発生頻度などをKPIとして設定し、チーム内で定期的にレビューする体制を構築すると良いでしょう。

また、万が一の障害発生に備えて、緊急対応フローやAkamaiサポートとの連携手順を事前に整備しておくことも、安定運用の大きなポイントです。本番環境は単なる切り替えで終わらず、継続的な監視と対応力が求められます。

7. 最適化・チューニング

運用後も継続的な最適化は必要です。キャッシュルールの調整やセキュリティ設定の見直し、最新の脅威へのアップデートなど、環境の変化に応じたチューニングを実施しましょう。

定期的にパフォーマンスレポートを取得し、改善の余地がないかを確認することで、常に最適な状態を保てます。

Akamaiの包括的なソリューションにより、多くの企業のパフォーマンス課題は解決されます。ただし、画像最適化により特化したソリューションを求める場合は、専門サービスとの併用も一つの選択肢です。

専門的な画像・動画最適化が必要な場合の「Imgix」活用法

画像や動画の最適化を高度に行いたい場合は、専門サービスの導入が効果的です。そこで注目されるのが、リアルタイム処理に優れた「Imgix」です。

Imgixはエンジニアだけでなく、デザイナーやマーケティング担当者にとっても扱いやすい設計に仕上がっています。ノーコードでの加工やUI設計との連携にも強く、ビジュアル重視のサイト運営には最適な選択肢となり得ます。

ここからは、Imgixの特徴とAkamaiとの使い分けについて解説します。

Imgixとは 

Imgixとは、画像・動画の最適化に特化したクラウドサービスです。リアルタイムでのフォーマット変換・圧縮・リサイズが可能な点が大きな魅力です。

また、Imgixは画像をURLベースで処理できるため、CDNやCMSとの統合を非常に簡単に行えます。特別なプラグインやコードの変更が必要なく、即時に導入できるのもメリットといえるでしょう。

なお、WebPやAVIFといった最新形式への自動変換や画質・ファイルサイズの最適化処理が標準で搭載されており、UXとSEOの両面で大きな効果が期待できます。

さらに、レスポンシブデザイン対応やデバイスごとの最適画像出力にも対応している点も特徴です。ECサイトやメディアサイトなど画像を多用するWeb運営者にとって、非常に実用的なツールといえるでしょう。つまり、Imgixは画像・動画の最適化だけではなく、開発工数の削減にも寄与します。

AkamaiとImgixの使い分け

Akamaiは、CDNとセキュリティを中心とした包括的なWeb最適化ソリューションであり、汎用的な画像最適化にも対応可能です。しかし、より高度で動的な画像処理や細かなチューニング、動画における高圧縮を求めるケースでは、Imgixとの併用が推奨されます。

例えば、CMS側で画像を自動変換・表示したい場合や、特定のUIに応じたサイズに変更したい場合には、ImgixのAPIやSDKが非常に有効です。静的コンテンツのCDNはAkamai、動的な画像処理はImgixというように分業体制を敷くことで、コストと効果の両立が図れるでしょう。

さらに、A/Bテスト用の画像切り替えやパーソナライズ施策に応じた画像最適化など、マーケティング施策と連動した運用にもImgixは柔軟に対応します。

画像最適化の高度化を通じてパフォーマンスの向上だけでなく、UX全体の質的向上にも貢献するのが大きな強みです。Akamaiとの併用により、フロントエンドとバックエンドの最適な分離運用が実現できます。実装についての詳細はぜひお問い合わせください。

まとめ Akamaiで包括的なWebパフォーマンス改善を実現しよう

企業サイトにおける表示速度やセキュリティ、運用効率という三大課題に対し、Akamaiは圧倒的なスケールと信頼性で応えてくれます。世界最大規模のCDNと強固なセキュリティソリューションによって、どの地域でも安定したサービス提供が可能です。

さらに、Imgixなどの専門サービスと組み合わせることで、より高度なWeb最適化を実現できるのも魅力です。これからWebインフラの見直しを検討する企業にとって、Akamaiの導入はパフォーマンス改善とリスク対策を同時に達成する強力な手段となるでしょう。

導入時は現状の課題をしっかりと分析し、目的に応じた設計とチューニングを行うことが成功の鍵です。加えて、導入後も定期的な効果測定と継続的な最適化を実施することで、Web環境は長期的に安定し、将来的なサービス拡張にも柔軟に対応できる体制が整います。